(番外編)もうひとつ百日紅。木下杢太郎のサルスベリ

「新編・百花譜百選」(岩波文庫)をパラパラとめくっていたら、ありました、百日紅のスケッチ。”百花譜百選”は伊東出身の医師であり詩人・劇作家だった木下杢太郎が著したもので、簡潔なる日記(いまでいうTwitterかも)が付された植物図鑑といった趣です。

本書に百日紅のスケッチがあったのは、昭和18年(1943年)8月20日の項。8月20日って今日ではないですか! ちなみに昭和18年8月は先の戦争が始まって1年と8ヶ月目。そして東京大空襲は翌年の11月から始まったようです。
木下杢太郎は70年余前の、この夏の日に東京から生家のある伊東へ戻るのです。「庭見古したる木々なれども、百日紅咲きはじめたり」とあります。またこの夜は「古屋旅館に投ず」とありますからその夜は当地・熱海に投宿されたのでしょうね。

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