参加された皆さん、ガイドさん、そしてこのイベントを支えてくれたスタッフの皆さん、お疲れさまでした。楽しかったね!
▲県内から集まった16人のお客様と一緒に、これから梅園内をめぐります
▲まずはコースの説明
▲熱海梅園は初めてという方のために園内地図の前でコース取りを説明
▲見事な矢穴石!
▲園内を流れる初川に架かる橋の1つ、雙眉(そうび)橋のたもとに据えられた矢穴石を説明
▲サプライズ・プレゼントとして当会が用意した“ジオ菓子”は矢穴石とそっくり。参加された皆さんはもらってビックリ!
▲翌日(8/22)の地元新聞(熱海新聞)の1面TOPにイベントの模様が掲載されました
※1:矢穴石=江戸城を築いた熱海の石
熱海市は火山の恩恵で温泉に恵まれ、いにしえより多くの文人墨客が訪れ、日本の歴史の中で少なからぬ役割を果たしてきました。また、その火山の恩恵によって、全国有数の石材の産地という別の一面ももっています。
江戸時代の伊豆地方の採石場のことを石丁場(いしちょうば)と呼んでいました。「丁場」とは本来、作業現場という意味で「石丁場」とは石を割ったり、加工したりした場所のことです。
江戸城の修築は「公儀普請」で諸大名たちを財政的に疲弊されるとともに、日本史上最大の城郭を造ることによって「天下人」が誰かを知らしめるモニュメントづくりという徳川幕府の一大プロジェクトでした。この大規模な工事で作られた江戸城の石垣のほとんどは、熱海などで採取された伊豆の石を使ったと考えられ、工事に動員された大名によって約百万個の石が江戸まで運ばれたといわれています。
この石材を切り出した遺跡が熱海市内には数多く残されているのです。現在でも市内を注意深く観察すると、海岸や山、あるいは住居や畑の石垣などキャタピラのような「矢穴痕(やあなこん」を見つけることができます。これらの石は、安山岩のような硬い石で、石に彫った矢穴痕に鉄製の「矢」という道具を差し込み、叩いて石を割っていました。
(広報あたみ2013.5より)
★こちらもご覧ください。
この日のイベントが1本のビデオになりました。Youtubeで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=F3BLdmOOPCc
イベント終了後、会員同士で話し合ったりしたのですが、熱海の子どもたちと一緒にこのイベントをやりたいものだという話が出ました。
これらの石を前にして、江戸城修築のお話ができます。どうしてここに穴開きの石があるのかというお話もできます。歴史のはなし、理科のはなし、郷土のはなしなど、幾通りにも話をすることができます。そんなことを考えたりもした県民の日イベントでした。