熱海まち歩きガイドの会では、ガイドコースを5つ用意しているのですが、伊豆山開運コース、そして神社仏閣コースはよくリクエストがあります。
7月27日(日)気温33度。熱海駅改札集合13:30。今日ご案内するのは、富士市、沼津などからお越しになった「七人会」の皆さん。ご夫婦を主体とした男7、女5の構成。12名様なのでバス代節約を提案しました。熱海駅前・第一ビル1Fにある東海バス出張所で回数券を購入します。10人分料金で12人分乗車可能。コストダウンできました。(熱海駅~般若院前は片道190円でした)ちなみに、熱海駅から伊豆山神社、般若院へのバスは、1時間に3本ほど運行されています。
聞けば、熱海まち歩きガイドの会へのガイド依頼は3回目とか。最初は当会・YHさん、次のときはSHさん。いずれも当会大御所の案内です。この案内ぶりにいたく感銘を受け、今回が3回目の要請になったそうです。
こうしたリピーターが増えることこそ望ましいと私たちは思います。素直にうれしい。13:50の熱海駅発バスに乗り般若院下車。所要時間は数分です。着後、ご参加の方々と改めてご挨拶したのち、今日のコースの説明。今日のコースは
般若院~逢初橋~横道地蔵~伊豆山神社~走湯神社~走り湯
般若院は真言宗の古刹。かっては伊豆の真言宗の総元締めで大きな力を持っていました。門柱には「走湯山般若院」「弘法大師霊場」とあります。明治元年まで伊豆山神社境内の続きにありましたが、廃仏毀釈により現在の神社西側に移されました。神仏分離が行われるまでは伊豆山神社と一体だったのです。
▲般若院・大師堂。弘法大師(空海)が自ら刻んだ(伝承)大師像(国重文)が安置されているようです
▲「七人会」の皆さんと、伊豆山神社・鳥居前で集合写真
※人物写真はご参加の皆さんの了解を得て掲載しています。
続いて伊豆山神社。こちらは鎌倉歴代将軍の信仰厚く、源頼朝と北条政子との出会いで知られます。実はこの日、私たちは大変幸運でした。社務所においでだった宮司奥様が本殿前までお見えになり、ガイドの様子を見守りつつ、当社の由来、社殿や灯篭に見える菊の御紋章~国幣小社、木像男神立像、波の伊八のお話などをしていただいたのでした。
「七人会」皆さんも、これには感激。改めて御礼申し上げます、ありがとうございました。
▲伊豆山神社の参道にある、通称“あしだてさん”と呼ばれる足立権現社に祀られている役の小角(えんのおずぬ、と読む)の木像。役の小角は修験道の開祖とされている実在の人物。
▲本殿から少し離れてある、頼朝・政子の腰掛石
▲国幣小社・伊豆山神社の灯篭は菊の御紋。日が暮れると灯が入ります
▲5年前の例大祭のときに、女優・小泉今日子さんから寄進された鳥居
熱海の街はすべてそうなのですが、伊豆山地区もアップダウンがきつい。この日も暑さは格別。12人さんのうち4人の方は一足先に、伊豆山神社前からバスで熱海駅へ。
熱海駅~伊豆山神社は東海バス4番で乗ることができます。日中は1時間に3本運航。 残った8名の方々と走り湯まで到達。足湯を体験されるかたも。 帰路はすこし贅沢をして? ご近所の“小型タクシー”(0557-82-5444)をコール。 2台に分乗して駅に戻っていただきました。ご案内終了は16:20。 たくさん汗をかいた一日でした。
▲伊豆山神社本殿前から837段を下り走り湯へ。お疲れ様でした!
<ワンポインント>
★グループさんぽにバス回数券がありがたい
東海バスでは、定額の回数券が用意されています。たとえば今回は12名様でした。 般若院までのバス回数券は、片道190円ですが、10人分の値段で13枚綴りのチケットが手に入ります。これを事前購入していただきました。
★「湯~遊~バス」も面白い
今回は利用しませんが、駅前から出ている「湯~遊~バス」も面白いと思います。このバスは熱海街中の名所をくまなく回りますが、ボランティアガイドの方が必ずお一人乗車、マイクで観光スポットの案内をしてくださいます。定額700円で何回でも乗降可能。
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