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熱海のジオサイト(熱海市HPより)

熱海市全域に相当する熱海エリアには、谷あいに海底火山、背後の山地に陸上火山の地層が分布します。陸上火山は多賀火山に代表される大型のものであり、伊豆東部火山群に属する小型の火山は分布しません。

錦ヶ浦ジオサイト
熱海温泉街の南に隣接したエリアで切り立った海岸を中心とする区域です。これらの断崖には、多賀火山の噴火初期の噴出物を見ることができます。それらは、海底に流れた溶岩と水とマグマが触れあって生じた爆発的噴火(水蒸気マグマ噴火)によって生じた地層です。このことから、陸上の噴出物が大部分を占める多賀火山も、その生い立ちは浅い海底から始まったことがわかり、貴重なものです。溶岩中には空気に触れて赤く焼けた部分も混ざっていて当時の陸地がそう遠くない場所にあったことがわかります。海岸の崖下には波食(はしょく)台・波食窪や、波がうがった海食(かいしょく)洞も見られます。さらに特筆すべきこととして、海岸の崖にへばりつくようにホテルや観光施設が建てられているため、その敷地内のいたるところから、見事な噴出物や地形をまじかに観察できる点が挙げられます。波食台の一部はホテルの建物や波打ち際の露天風呂の基礎としても利用されています。まさに「ジオ」と人間社会が見事に調和・融合した例でもあります。

■熱海市街ジオサイト
急斜面に発展した大規模な温泉街の景観と丹那トンネルが見どころです。この急斜面は、多賀火山の山体の東半分が浸食されてできた地形です。本来は都市が築かれるはずのなかった険しい地形ですが、その美しい景観と温泉と、丹那トンネルの開通によって一大観光都市が生まれました。

■伊豆山走湯ジオサイト
見学可能な魅力ある源泉です。横穴から勢いよく噴出する熱湯が迫力です。

■網代立岩ジオサイト
地下の割れ目に入り込んだマグマが冷え固まってできた岩脈が多数見られるほか、火口わきに高温のまま降りつもったために赤く焼けた噴出物も見事です。

■初島ジオサイト
熱海の沖に見える有人島です。初島の平らな地形は、そこにあった浅瀬が隆起して島になったことを物語っています。この隆起は、周辺海域でくりかえされてきた関東地震や神奈川県西部地震が原因と見られています。

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★2024年 熱海の花火予定

・2024年(令和6年)
 冬:2/12(月振休)・2/24(土)・3/20(水祝)
 春:4/13(土)・5/2(木)
 夏:7/26(金)・8/5(月)・8/8(木)・8/18(日)・8/23(金)
 秋:9/16(月祝)・10/19(土)・11/4(月振休)
 冬 12/8(日)
・時間/20:20~20:40(7月8月のみ20:20~20:45)
・会場/熱海湾
※上記は2023年12月2日現在の情報です。日程確認は、こちら。

熱海市HP

熱海市観光協会HP

熱海温泉旅館組合HP

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