当ホームページのタイトル画でもおなじみの、熱海在住の画家・酒井理恵子さんが描き続ける「熱海百景」の新作が発表されました。「熱海百景」は、当地・熱海の観光名所を酒井さんの独自の視点で描く絵はがきシリーズです。
今回のテーマは「大湯・間欠泉」。正式タイトルは(ますます長くなりましたね)「大湯間欠泉・初代英国公使オールコックと愛犬トビーの石碑」そして「日本初の市外電話」とあります。略して「大湯間欠泉」です。
「大湯間欠泉」は熱海温泉の原点。熱海温泉の始まりです。かつては自噴していたのですが、関東大震災のあと自噴がすべて止まってしまいました。現在は人工の間欠泉として整備されています。
オールコックの正式名はラザフォード・オールコック。江戸末期の駐日イギリス公使。記録の中では最古の外国人・富士登頂者です。富士登山の帰路立ち寄った熱海で、彼の愛犬(スコッチテリアだったとか)トビーが、この、大湯間欠泉の熱湯でおおやけど。看病の甲斐なく亡くなりました。これを悲しんだ熱海の人々の手厚い看病に感謝したオールコックは、そのことも一緒に本国に報告します。
やがて墓碑がこの地に建ちます。そこには「poor Toby(かわいそうなトビー)」と記されています。
▲「大湯間欠泉・初代英国公使オールコックと愛犬トビーの石碑」そして「日本初の市外電話」
▲大湯間欠泉の説明をする当会ガイドYさん
この記事へのコメントはありません。