むくげ(木槿)は芙蓉に似た夏の花。熱海梅園・韓国庭園では、むくげが今を盛りと咲いています。
背たけ3mほどのむくげの生け垣・・・見事ですね。むくげは、韓国の国花なんですね。朝に咲き、陽が傾くとしぼむといいますから、朝顔みたい。
ちなみに、むくげの樹皮を薬になるようですね。乾燥させたものは木槿皮(もくきんぴ)といって抗菌作用があり、胃腸薬や水虫など皮膚炎の薬に配合されるのだそうです。
熱海梅園と言えば、園内にたくさんの句碑があります。この時季でしたら、武田鶯塘「夏すでに 漲る汐の 迅さかな」なんていうのはどうでしょう。武田は、明治から昭和にかけて活躍したひとで、内藤鳴雪・巌谷小波らと「南柯」を主宰したようです。
そして、松尾芭蕉の「梅が香に のっと日の出る 山路かな」なんて句碑も園内の中央広場付近にあります。芭蕉が熱海に来たか来ないかは別にして、早春の時期、園内の500本近い梅の花々からは匂やかな香りが漂うんですが、そんな景色を読んでいます。
この芭蕉が、韓国の国花・むくげを読んだ面白い句があります。
「道のべの木槿は馬にくはれけり」。旅する芭蕉が、馬上から(ではないかな?)読んだ一句ですね。花を愛でていたら横からひょっと、馬の長い顔が突き出されて・・なんて光景が目に浮かびます。